柳屋のつくる家
家づくりのヒント
家事動線が短いと「ゆとり時間」が生まれます
家事は時間との闘いです。朝の忙しい10分。帰ってきてからの30分。その時間をいかに有効に使えるかというのは家事の効率にあります。
食洗機などの設備も有効に使うべきですが、考えておくといいのは動線です。料理を作る時に出来るだけ無駄な動きを無くすには、キッチンの位置や、収納、冷蔵庫の位置を考えておくとよいです。少し広い部屋にビニールのテープで位置をマークして実際に動いてみるとリアルに体感出来るのでお勧めです。もう1つは洗濯。洗濯は、脱ぐ→洗う→干す→たたむ→仕舞うの動作を考えてそれをプランに落とし込むと、楽しく家事が出来る住まいになります。
窓には「風の入口と出口」を付けると気持ちよく通り抜けます
風は入口の窓だけを付けても通り抜けません。出口があって初めて気持ちよく通り抜けてくれます。
さらに効果的に風を通すためには、風の入口に「開き窓」を付けて、風を捕まえる(ウインドキャッチ)と「引き違い」の窓よりも風が入ります。
また、北側の床の近くに窓を付けると、上昇気流にのって2階の窓を通って風が抜けていきます。平面的だけではなく、立体的にも風の流れを考えると心地よく風が流れます。
小学3年の息子と「あと何年一緒に暮らせるかな」
子どもが大きくなったから、そろそろ子ども部屋を。子どもの成長が家づくりの大きなきっかけになります。
でも、住まいを計画する時に、少し考えておいた方がいいことがあります。そのお子さんと、何年その家で暮らすんだろうということ。今8歳のお子さんが20歳になるまで12年。家から巣立っていけば、その後は、夫婦2人になるかもしれません。そうなった時のことを考えて、子供部屋を将来有効的に使えるような工夫をしておくと使い勝手の良いお部屋にすることができます。
余談ですが、勉強は子ども部屋でするよりも、リビングなどでした方が勉強ができる子になるそうです。
「2階にお風呂」があるといい事があります
お風呂は当然1階だよねと思いますか?しかし、実は、お風呂を2階にすることで様々なメリットも生まれるのです。
例えば、見晴らしのいい場所だと、外の景色を見ながらお風呂に入ったりできます。洗濯ものをバルコニーに干すのであれば、2階に洗濯機を持っていけば、脱ぐ→洗う→干す→たたむ→仕舞うの流れが全て2階ですませられるメリットがあります。そして、もう1つは、プランニング。2階にバスや洗面を持っていくと、1階と2階の部屋のバランスがうまく取れる場合が多いです。プランに行き詰ったら、2階にお風呂を試してみてください。
「吊戸棚」って何を入れるの
キッチンの吊戸棚。実はこれは非常に使いにくかったりします。どうしてもスペースが狭い場合は吊戸棚を使うこともあるでしょう。
しかし、実際はほとんど使われることが無いものや、入れられたまま忘れられてしまうものがたくさん。
なので、この際、吊戸棚を無くしてしまうことも検討されてはいかがでしょうか?
吊戸棚を無くすと、開放的でとても気持ちのいいキッチンになります。吊戸棚に収納されるはずだったものは、ユーティリティーなどのバックヤードを設けてそこに収納するようにします。注文住宅だからこそそんなキッチンがおススメです。
収納は、まとめて入れると「出す」のが大変
収納はとにかくたくさんあったほうがいいですよね。でもただ広い納戸があるだけでは、非常に使いにくくなってしまいます。
まず、入口には邪魔になるので置けません。人が通る場所にも物は置けません。さらに奥に仕舞うということは、奥から出さなければなりません。それでは、ごみ予備軍の部屋を作っただけになってしまいます。収納は出すことを考えて作りましょう。出しやすい、仕舞いやすいが収納の基本です。
広い納戸を1つ作るより、適した場所に細かくたくさん収納場所を設ける方が使いやすくなります。壁面をうまく利用するなど、便利で使いやすい収納スペースを探してみましょう。